東京都健康安全研究センター
非結核性抗酸菌症(NTM症)

更新日:2026年9月29日

1 非結核性抗酸菌(NTM:non tuberculous mycobacteria)とは

 非結核性抗酸菌(NTM)とは、結核菌と同じ「抗酸菌」という区分に属している菌の総称(ただし結核菌群、らい菌を除く)で、約200種類の菌が含まれます。日本ではNTM症の患者数が増加傾向にあり、特に高齢者に多くみられます。

2 原因と感染経路

 非結核性抗酸菌(NTM)は土や水などの環境中に広く存在していて、環境中の菌に曝露を繰り返すことで感染が成立すると考えられています。誰でも感染する可能性がありますが、肺疾患をお持ちの方や、免疫機能が低下している方は、感染のリスクが高くなります。一般的に、NTMはヒトからヒトへは伝播しないとされています。

3 症状

 感染した部位によって、症状は様々です。主な感染部位は肺で、皮膚がそれに続き多くなっています。肺に感染した場合の症状としては、長引く咳、痰、発熱、呼吸困難などが代表的ですが、無症状で経過が緩やかな場合や、増悪と軽快を繰り返す場合もあります。

4 治療

 必要に応じて、抗菌薬による治療等が行われます。

5 予防のポイント

 NTMは環境中に広く存在するため、感染を完全に予防することは困難です。長引く咳や痰などの症状がある場合には早めに医療機関を受診し、早期発見・早期治療につなげることが重要です。成人の方については、NTMに限らずさまざまな疾患の早期発見のために胸部エックス線検査を1年に1回程度受けておくことが大切です。

6 診断・感染症法との関連

 診断は、痰などを用いた菌の培養検査や、CTなどの画像検査等の結果に基づき行われます。

 NTM症は、2026年現在、感染症法上の届出対象ではありません。

7 さらに詳しく情報が必要な方は

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