薬剤耐性菌関連情報
更新日:2023年5月30日
1.薬剤耐性菌とは
薬剤(抗菌薬)に耐性があるというのは、細菌が一つ以上の抗菌薬に対して感受性がない、つまりその抗菌薬が十分に効かないことを意味します。
薬剤耐性菌かどうかの確認は医療機関で行っています。この結果をもとに、いくつかの薬剤耐性菌の発生状況を把握しているのが 感染症発生動向調査 です。
感染症発生動向調査は、診断した場合、全ての患者について報告を求める「全数把握対象疾患」と、定められた医療機関から患者報告を受ける「定点把握対象疾患」に分けられます。
全数把握対象疾患として、カルバペネム耐性腸内細菌目細菌感染症(CRE)、バンコマイシン耐性黄色ブドウ球菌感染症(VRSA)、バンコマイシン耐性腸球菌感染症(VRE)、薬剤耐性アシネトバクター感染症が、定点把握対象疾患として、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌感染症(MRSA)、ペニシリン耐性肺炎球菌感染症(PRSP)、薬剤耐性緑膿菌感染症(MDRP)が定められています。
2.抗菌薬服用の注意点
薬剤耐性菌を増やさないために、患者さんの側にもできることがあります。
受診し処方された場合に飲む | 医師の指示した時間と量を守る |
服薬の中止は医師に相談 |
残っている抗菌薬を自己判断で飲まない |
3.カルバペネム耐性腸内細菌(CRE)に関する情報【国立感染症研究所】
米国CDCが警告を発したカルバペネム耐性腸内細菌(CRE)に関するQ&A(2013年3月8日)
カルバペネム耐性腸内細菌に関する米国CDCの発表と、日本国内の状況について(2013年3月8日)
わが国におけるNDM型およびKPC型カルバペネマーゼ産生菌分離状況、2012年現在(2013年1月23日)
海外帰国患者より新型カルバペネマーゼ(OXA-48型)産生肺炎桿菌等の分離(2012年12月21日)