東京都健康安全研究センター
RSウイルス感染症 Respiratory syncytial virus infection

更新日:2025年12月5日

1 RSウイルス感染症とは

 RSウイルス感染症はRSウイルスによる呼吸器系の感染症です。患者の約75%以上が1歳以下の小児で占められています。例年秋から冬にかけて主に乳幼児の間で流行していましたが、近年では7月頃より報告数の増加が見られるようになりました。

2 原因と感染経路

 病原体はRSウイルス(Respiratory syncytial virus)です。
 患者の咳やくしゃみなどのしぶきに含まれるウイルスを吸い込むことによる「飛まつ感染」が主な感染経路ですが、ウイルスが付着した手で口や鼻に触れることによる「接触感染」もあります。

3 症状

 潜伏期間は4〜6日です。症状としては、軽い風邪様の症状から重い肺炎まで様々です。低出生体重児、心疾患、肺疾患、免疫不全のある方は重症化のリスクが高いといわれています。初めて感染した場合は症状が重くなりやすいといわれており、終生免疫は獲得されないため、どの年齢でも再感染は起こりますが、一般的には年長児以降では重症化はしません。乳幼児期、特に1才以下でRSウイルスに初感染した場合は、細気管支炎、肺炎といった重篤な症状を引き起こすことがあります。 

4 治療

 特別な治療法は無く、症状に応じた対症療法が行われます。

5 予防のポイント

 生まれてくる子の予防を目的に妊婦に接種するワクチン及び60歳以上を対象としたワクチンがあります。

 また、一部の対象者には抗体製剤の投与が検討されることがあります。

 手洗い、咳エチケットも有効です。

6 検査・感染症法との関連

 通常は症状から診断されますが、検査診断は、迅速診断キットを用いた抗原検査や、病原体の検出によります。

 感染症法では、五類感染症(定点把握対象)として定められ、定点医療機関から毎週患者数が報告されています。

7 さらに詳しい情報が必要な方は

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