東京都健康安全研究センター
RSウイルス感染症 Respiratory syncytial virus infection

更新日:2023年6月22日

 

1 RSウイルス感染症とは

 RSウイルス感染症はRSウイルスによる呼吸器系の感染症です。患者の約75%以上が1歳以下の小児で占められています。例年秋から冬にかけて主に乳幼児の間で流行していましたが、近年では7月頃より報告数の増加が見られるようになりました。

 

2 原因と感染経路

 病原体はRSウイルス(Respiratory syncytial virus)です。
 患者の咳やくしゃみなどのしぶきに含まれるウイルスを吸い込むことによる「飛まつ感染」が主な感染経路ですが、ウイルスが付着した手で口や鼻に触れることによる「接触感染」もあります。

 

3 症状

 潜伏期間は4〜6日です。症状としては、軽い風邪様の症状から重い肺炎まで様々です。低出生体重児、心疾患、肺疾患、免疫不全のある方は重症化のリスクが高いといわれています。初めて感染した場合は症状が重くなりやすいといわれており、終生免疫は獲得されないため、どの年齢でも再感染は起こりますが、一般的には年長児以降では重症化はしません。乳幼児期、特に1才以下でRSウイルスに初感染した場合は、細気管支炎、肺炎といった重篤な症状を引き起こすことがあります。 

 

4 治療

 特別な治療法は無く、症状に応じた対症療法が行われます。

 

5 予防のポイント

 予防接種はありません。

 予防には、手洗い、咳エチケットが有効です。

 早産児や慢性呼吸器疾患を有するハイリスクな乳幼児には、重症のRSウイルス疾患を予防するためにパリビズマブ(抗RSウイルスヒト化モノクローナル抗体)という薬を使用する場合があります。使用については医師の判断になります。
 

6 検査・感染症法との関連

 通常は症状から診断されますが、検査診断は、迅速診断キットを用いた抗原検査や、病原体の検出によります。

 感染症法では、五類感染症(定点把握対象)として定められ、定点医療機関から毎週患者数が報告されています。

 

7 さらに詳しい情報が必要な方は

本ホームページに関わる著作権は東京都健康安全研究センターに帰属します ご利用にあたって
© 2023 Tokyo Metropolitan Institute of Public Health. All rights reserved.