東京都健康安全研究センター
インフルエンザニュース1999年8号
第8号(平年12年3月発行)

インフルエンザの流行全般について

 2月の中旬から、東京都のインフルエンザ患者報告数は徐々に減少傾向にあります。東京都における報告数は、2月に入ってピークを迎え、その後徐々に減少しています。同様に、都内の学校の学級閉鎖数も2月に入ってから徐々に減少しています。また、定点医療機関からの病原体情報を見ると、インフルエンザウイルスの検出については、Aソ連型とA香港型がほぼ同数です。一方、学級閉鎖を行った生徒を対象とした調査で検出されたインフルエンザウイルスは、現時点においてはAソ連型がA香港型の数を上回っています。 

平成12年第7週までのインフルエンザ報告状況について

  

  

 左のグラフは,平成12年1月から平成12年2月の第3週までのインフルエンザ患者報告数をまとめたものです。報告数は1月の下旬から2月の上旬にかけてピークに達しました。その後は徐々に減少し、2月の中旬になると、昨年同時期と比べて一段と低い数字にとどまっています。

 

都内の小・中学校の学級閉鎖数

  

  

(都内の学校の学級閉鎖数については、教育庁における集計をもとに作成)

学級閉鎖数は3学期の授業が始まる1月の中旬以降から急激に上昇していますが、2月に入るとその勢いは衰えています。この動きは、インフルエンザ患者報告数の推移と相関を示しています。

1999年度東京都ウィルス分離株情報(東京都立衛生研究所より) 

AH1(Aソ連)型    都内69箇所

AH3(A香港)型    都内10箇所

 

初発生日 1999年12月6日

初発生地 葛飾区

(2000年2月25日現在)


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