東京都健康安全研究センター
エボラ出血熱 Ebola hemorrhagic fever

更新日:2026年5月20日

 エボラ出血熱についての最新情報については、厚生労働省検疫所FORTHの更新情報(新着情報)をご確認ください。

1 エボラ出血熱とは

 エボラ出血熱とは、エボラウイルスによる感染症です。出血症状を伴わないことも多く、現在ではエボラウイルス病と呼ばれるのが一般的になりました。

 エボラ出血熱は、1976年に、スーダンとコンゴ民主共和国の2か所同時期に、初めて発生しました。コンゴ民主共和国での発生は、エボラ川近くの村であったため、この川の名前にちなんで名づけられました。これまでに、アフリカ中央部のコンゴ民主共和国、スーダン、ウガンダ、ガボンやアフリカ西部のギニア、リベリア、シエラレオネ、マリ、ナイジェリア、コートジボワールで発生しています。

世界保健機関(WHO)は、2026 年5月 17 日(日本時間)、コンゴ民主共和国及びウガンダにおけるエボラ出血熱の発生状況が「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態(PHEIC: Public Health Emergency of International Concern)」に該当する旨を宣言しました。

2 原因と感染経路

 病原体は、エボラウイルス(Ebola virus)です。

 エボラウイルスは患者の体液との直接接触でうつります。直接接触というのは、エボラ患者の血液や体液(尿、唾液、汗、糞便、吐物、母乳、精液)が、非感染者の粘膜(眼、鼻、口)、傷に触れることです。

 また、感染した動物の体液に触れたり、動物を食べたりすることによっても感染します。

 エボラ患者は、症状が出るまでは、他の人に感染を広げることはありません。

 これまで日本国内では患者発生の報告はなく、現在主に発生が確認されている地域もコンゴ民主共和国内でも首都から遠隔地の紛争地域であることから、日本との直接往来は限定的であり、現時点では日本での輸入症例の発生や日本国内での伝播の可能性は低く、日本の一般市民が感染する可能性は低いとされています。(参考:コンゴ民主共和国及びウガンダにおけるエボラ出血熱に関する 世界保健機関(WHO)の「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」 の宣言について 厚生労働省 令和8年5月18日)

3 症状

 潜伏期間は2~21日で通常7日程度です。発症は突発的で、40℃を超える発熱、頭痛、筋肉痛、のどの痛みを起こします。それに続いておう吐、下痢や多臓器不全、さらに進行すると全身の出血傾向がみられる場合もあります。

 感染したときの致死率は高く、症状は2~3日で急速に悪化し、約1週間程度で死に至ることが多い疾患です。

4 治療

 一部のウイルスを除き、特別な治療法はなく、症状に応じた対症療法が行われます。

5 予防のポイント

 流行している地域に立ち入らないことが重要です。最新の情報は厚生労働省検疫所 FORTHにて確認できます。

6 診断・感染症法との関連

 診断は、病原体の検出、抗原検査あるいは抗体検査によります。

 感染症法では一類感染症に定められており、診断した医師は直ちに最寄りの保健所へ届け出ることが義務付けられます。

7 さらに詳しい情報が必要な方は

関係機関による情報提供

国の機関

WHO

CDC

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