風しんQ&A ⅠⅠⅠ 風しんへの対応
妊娠中はワクチン接種を受けることができないため、免疫の有無が不明な場合には、急いで抗体検査を受けましょう。抗体価が低い場合は十分な免疫がない状態なので、不要不急の外出を避け、人混みに近づかないようにすることで予防しましょう。
- Q2 現在妊娠しているのですが、妊婦健診での抗体検査の結果、抗体価が低いことが分かりました。今後、どのようすればよいのでしょうか?
- A
妊娠中、特に妊娠初期は、風しんにかかっている可能性がある人との接触は可能な限り避けてください。また、風しんにかかっていても一部無症状の人がいます。家族の中にワクチン接種記録がない、または風しんの確実な罹患歴(抗体検査等によって確認されたもの)のない方がいる場合は、その家族の方は至急ワクチン接種を受けるようにしてください。
- Q3 風しんかもしれないのですが、受診する際の注意点はありますか?
- A
医療機関内での感染を広めないために、風しんを疑う症状(発熱、発疹、リンパ節が腫れて耳の後ろあたりが痛い、など)が出現した際には、事前に医療機関に電話し、医療機関の指示に従い受診をしてください。
※周囲に風しん患者がいて健康観察中の方は、そのことも医療機関に伝えてください。
- Q4 風しんにかかったら、いつまで学校・職場を休む必要がありますか?
- A
学校保健安全法では風しんは第二種学校感染症として位置づけられており、発疹が消失するまでは出席停止になります。周囲に感染させる期間は、発しんの出現する前後1週間程度と言われていますので、かかった場合には速やかに学校、職場に連絡し、周囲に感染を広げないためにも感染させる期間はきちんと休むことが重要です。
- Q5 職場での風しん予防対策はなぜ必要なのですか?
- A
風しんは働き盛りの人々がかかることが多く、国に報告される全風しん患者の80%は男性で、男性患者の約70%は20代から40代の労働人口と重なります。2017年の国の調査によると、30代から50代の男性の約15%は風しんの免疫が不十分であることが分かっているため、職場から風しんが広がる可能性があります。また、女性患者の約60%も20代から30代です。