東京都健康安全研究センター
感染性胃腸炎の流行状況(東京都 2010-2011年シーズン)

更新日:2011年10月11日

ノロウイルス電子顕微鏡写真
ノロウイルス電子顕微鏡写真

 感染症発生動向調査では、都内264ヵ所の小児科定点医療機関から報告された感染性胃腸炎の動向を調査しています。
*感染性胃腸炎のシーズンとは、毎年第36週(8月末〜9月はじめ)からの1年間を示します。2010-11年シーズンは2010年9月6日〜2011年9月4日です。

  1. 小児科定点医療機関からの患者報告
  2. 感染性胃腸炎関連ウイルス型別検出件数
  3. 都内における感染性胃腸炎の集団発生事例報告件数

 

1 小児科定点医療機関からの患者報告

調査期間と週の対応はこちら

感染性胃腸炎報告数(2007-11年)

詳しい発生状況については こちらへ (東京都WEB版発生動向調査へのリンク)
定点報告疾病週報告分の欄をご覧下さい。

 赤い折れ線グラフが直近の動向を示します。都内の小児科定点医療機関(264ヵ所)から報告された患者数を、その週の報告医療機関数で割ったものが、定点当たり報告数(人/定点)です。
 2010-11年シーズンの感染性胃腸炎の報告は第34週(2010年8月末)より増加し、第48週(11月29日〜12月5日)には東京都全体で警報レベルに達しました。
 性別・年齢別などの詳しい発生状況については 東京都WEB版発生動向調査 の「定点報告疾患 週報告分」をご覧ください。

 

2 感染性胃腸炎関連ウイルス型別検出件数(n=90)

 小児科病原体定点医療機関(都内26ヶ所)の検体より、感染性胃腸炎に関連するノロウイルス・ロタウイルス・サポウイルスの検出状況を示します。

ウイルス型別件数 ウイルス型別割合

 

3 都内における感染性胃腸炎の集団発生事例報告件数

(1) 感染性胃腸炎集団事例の推移

 都内の保健所に報告があった感染性胃腸炎事例のうち、同一施設で10人以上の患者が発生し、かつ病原体が検査で確認された事例の件数(食中毒と判断された事例を除く)のグラフです。2007-08年シーズン*は240件、2008-09年シーズンは187件、2009-10年シーズンは283件の報告がありました。
 2010-11年シーズンは9月初旬にはじめての報告があり、2011年8月14日までに305施設での集団事例が確認されています(食中毒を除く)。
 *シーズンとは、毎年36週(9月初旬)より1年間としています

 

(2) 2010-11年シーズン施設別発生状況(n=305)

2010年36週(9月6日)以降の報告数
高齢者
施設
障害者施設 保育園
幼稚園
小学校 中・高等学校 医療機関 その他 総計
49 4 173 56 1 13 9 305

 

【参考】 2009-10年シーズン施設別発生状況(n=283)

2009年36週〜2010年35週までの報告数
高齢者
施設
障害者施設 保育園
幼稚園
小学校 中・高等学校 医療機関 その他 総計
89 6 97 51 6 32 2 283
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