東京都健康安全研究センター
感染性胃腸炎の流行状況(東京都 2013-2014年シーズン)

更新日:2014年9月5日

 感染性胃腸炎は流行時期に合わせ、毎年、第36週(8月末~9月初旬)から翌年の第35週までの1年間を感染性胃腸炎の流行シーズンとして情報提供を行っています。2013-2014年シーズンは2013年9月2日から2014年8月31日までです。

 

  ノロウイルス等の感染性胃腸炎が警報基準を超えました(2013年12月5日 報道発表)
  ノロウイルス等による感染性胃腸炎にご注意ください(2013年11月7日 報道発表)
  (感染性胃腸炎の流行警報は2014年第1週に基準値以下になりました)

 都民向け情報リーフレット(感染性胃腸炎の流行状況)

 

ノロウイルス電子顕微鏡写真

ノロウイルス電子顕微鏡写真

 感染症発生動向調査では、都内264ヵ所の小児科定点医療機関から報告された感染性胃腸炎の動向を調査しています。

  1. 小児科定点医療機関からの患者報告
  2. 保健所別患者報告数
  3. 感染性胃腸炎関連ウイルス型別検出件数
  4. 都内における感染性胃腸炎の集団発生事例報告件数

 

 

 

1 定点医療機関あたり患者報告数の推移  2014年8月31日(第35週)まで

 第35週(8月25日~31日)の患者報告数は定点あたり3.2人でした。ピークの時期に比べ少なくなっていますが、依然として患者の報告が続いており、十分な注意が必要です。


感染性胃腸炎報告数(2008-12年)

 

グラフの見方

 赤い折れ線グラフが直近の動向を示します。都内の小児科定点医療機関(264か所)から報告された患者数を、その週の報告医療機関数で割ったものが、定点当たり報告数(人/定点)です。

  • 最新の流行状況、性別・年齢別などの詳しい情報は こちら(WEB感染症発生動向調査)
  • 全国の発生動向については こちら(国立感染症研究所IDWR)
  • 調査期間と週の対応は こちら

 

2 保健所別患者報告数

保健所別マップ

 保健所別の患者報告数は こちら から

 

3 感染性胃腸炎関連ウイルス型別検出件数  2014年8月31日(第35週)まで

 小児科病原体定点医療機関(都内26か所)の検体より、感染性胃腸炎に関連するノロウイルス・ロタウイルス・サポウイルスの検出状況を示します。ノロウイルスGIIが約65%となっています。

 

ウイルス型別件数

病原体ウイルス検査

 

4 都内における感染性胃腸炎の集団発生事例報告件数

(1)過去5シーズンの感染性胃腸炎集団事例の推移

 都内の保健所に報告があった感染性胃腸炎事例のうち、同一施設で10人以上の患者が発生し、かつ病原体が検査で確認された事例の件数(食中毒と判断された事例を除く)のグラフです。

 2007-08年シーズンは240件、2008-09年シーズンは187件、2009-10年シーズンは283件、2010-11年シーズンは305件、2011-12年シーズンは292件、2012-13年シーズンは567件の報告がありました(食中毒を除く)。

 

集団発生患者数

  

(2)2013-14年シーズンの施設別発生状況

 保育園、幼稚園での事例が約60%と半数を上回っています。

2013年36週(9月2日)以降の報告数

施設別集団発生数

 

  

高齢者
施設
障害者
施設
保育園
幼稚園
小学校 中学校
高等
学校
医療機関 その他 総計
84 7 272 42 4 17 13 439
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