東京都健康安全研究センター
インフルエンザの流行状況(東京都 2014-2015年シーズン)

更新日:2015年9月9日

 インフルエンザは流行時期に合わせ、毎年、第36週(8月末~9月初旬)から翌年の第35週までの1年間をインフルエンザシーズンとして情報提供を行っています。
 2014-2015年シーズンは2014年9月1日から2015年8月30日までです。

 

   都内のインフルエンザ「流行警報」(2015年1月7日 報道発表)
   都内のインフルエンザ流行が注意報レベルに(2014年12月18日 報道発表)
   都内でインフルエンザの流行開始(2014年11月27日 報道発表)

 (流行警報は2015年第7週に基準値以下になりました)

 

インフルエンザウイルスの電子顕微鏡写真

 感染症発生動向調査では、419か所のインフルエンザ定点医療機関*から報告されたインフルエンザ様疾患の動向を調査しています。

【情報誌東京都インフルエンザ情報
インフルエンザHAワクチン製造株(2014-15年シーズン)
インフルエンザHAワクチン製造株(2015-16年シーズン)
首都圏の患者報告数 (地方衛生研究所ネットワーク)
全国インフルエンザ流行レベルマップ (国立感染症研究所)
平成26年度今冬のインフルエンザ総合対策について(厚生労働省)

*2010年52週まで:290か所、2011年1週以降:419か所

 

目次

  1. 定点医療機関あたり患者報告数の推移
  2. インフルエンザ患者の年齢構成
  3. ウイルス検出状況
  4. 集団事例の状況
  5. 都内学校等におけるインフルエンザ様疾患による臨時休業報告(再掲)
  6. 集団事例のインフルエンザウイルス検出状況
  7. 入院サーベイランスによる入院患者報告数

 

1 定点医療機関当たり患者報告数  2015年8月30日(第35週)まで

インフルエンザ患者報告数 直近5シーズン

 

2 インフルエンザ患者の年齢構成

週別年齢階級別患者報告割合の推移(2014-2015年シーズン)

年齢別・週別患者報告数(今シーズン)

 

過去10シーズンの年齢階級別患者報告割合の推移(2005~2015年)

年別年齢階級別患者報告割合 過去10シーズン

患者報告数ダウンロード

 

3 ウイルス検出状況

 感染症発生動向調査事業でインフルエンザ病原体定点医療機関(41か所)等から当センターに搬入された検体についてウイルス検査を実施しています。

*集団事例におけるインフルエンザウイルス検査については、「集団事例のインフルエンザウイルス検出状況」の項目をご覧ください。

 

病原体サーベイランスウイルス検出状況型別検出割合グラフ

 

 

AH1pdm09*1 AH1亜型
(Aソ連型)
AH3亜型
(A香港型)
B型
2014-15年シーズン累計 2 0 239 72

    *1 AH1pdm09:2009年に流行し、当時、新型インフルエンザウイルスと呼ばれたウイルス

 

【参考】

 AH1pdm09における耐性マーカー遺伝子検出状況
 インフルエンザウイルスHA遺伝子系統樹(2014-15年シーズン)
  インフルエンザウイルスHA遺伝子系統樹(2013-14年シーズン)

4 集団事例の状況

 2014年9月1日(第36週)以降の、インフルエンザ様疾患による集団事例*の報告数は以下のとおりです。

 *学校で臨時休業(学級閉鎖等)があった場合、あるいは施設等から保健所に集団発生の報告があった場合

集団発生状況

 

  保育所 幼稚園 小学校 中学校 高等学校 医療機関 社会福祉施設 その他 合計
2014年9月1日から
2015年8月30日まで
482 158 1,374 368 28 62 256 40 2,768

 

  施設数等のエクセル形式でのダウンロード

 

5 都内学校等におけるインフルエンザ様疾患による臨時休業報告(再掲)

 2014年9月1日(第36週)以降に、インフルエンザ様疾患による臨時休業を行い、保健所に報告のあった施設数は以下のとおりです。第37週に今シーズン最初の臨時休業報告がありました。

  幼稚園 小学校 中学校 高等学校 その他 合計
今シーズン累計2014年9月1日から
2015年8月30日まで
158 1,374 368 28 8 1,936
先シーズン累計2013年9月2日から
2014年8月31日まで
265 2,540 442 24 4 3,275

 

6 集団事例のインフルエンザウイルス検出状況

 インフルエンザ様疾患による集団事例のうち、ウイルス検査を行った結果は以下のとおりです。

 

集団事例のインフルエンザウイルス検査情報

 

  AH1pdm09 AH1亜型 AH3亜型 B型 陰性 合計
検査数 0 0 32 0 6 38

  

7 入院サーベイランスによる入院患者報告数

 定点医療機関においてインフルエンザと診断され、入院された方についての情報をまとめています。

 

(1)入院患者報告数

入院サーベイ

 *定点あたり:インフルエンザ定点医療機関あたり患者報告数

 

(2)年齢階級別報告数

入院サーベイランス報告数の推移(年齢階級別)

 

(3)入院時の状況 (重複あり)

 

  1歳
未満
1-4
5-9
10-14
15-19
20-29
30-39
40-49
50-59
60-69
70-79
80歳
以上
ICU入室 2 3 3 7     1   2   3 9
人工呼吸器の利用 2     2         2 1 3 4
頭部CT、頭部MRI、脳波検査のいずれかを実施 2 12 5 4 2   2 2 1 4 3 14
いずれも該当せず 26 39 36 28 7 8 15 12 17 54 109 183
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