東京都健康安全研究センター
インフルエンザの流行状況(東京都 2013-2014年シーズン)

更新日:2014年9月4日

 インフルエンザは流行時期に合わせ、毎年、第36週(8月末~9月初旬)から翌年の第35週までの1年間をインフルエンザシーズンとして情報提供を行っています。
 2013-2014年シーズンは2013年9月2日から2014年8月31日までです。

 

   都内のインフルエンザ急速拡大「流行警報」(2014年1月30日 報道発表)
   都内のインフルエンザ流行が注意報レベルに(2014年1月23日 報道発表)
   都内でインフルエンザの流行開始(2013年12月26日 報道発表)

   (流行警報は2014年第14週に基準値以下になりました)

 

インフルエンザウイルスの電子顕微鏡写真

 感染症発生動向調査では、都内419か所のインフルエンザ定点から報告されたインフルエンザ様疾患の動向を調査しています。

【情報誌東京都インフルエンザ情報
AH1pdm09における耐性マーカー遺伝子の検出
インフルエンザウイルスHA遺伝子系統樹
インフルエンザHAワクチン製造株(2013-14年シーズン)
インフルエンザHAワクチン製造株(2014-15年シーズン)
首都圏の患者報告数 (地方衛生研究所ネットワーク)
平成25年度 今冬のインフルエンザ総合対策について(厚生労働省)

 

1 定点医療機関あたり患者報告数の推移  2014年8月31日(第35週)まで

 2013~2014年シーズンは9月2日(第36週)から始まりました。

 第22週(2014年5月26日~6月1日)以降、定点あたり1人以下の報告が続いています。

 

インフルエンザ患者報告数(2008-12年)

 

グラフの見方

 赤い太線は2013~14年シーズン(2013年36週以降)の患者報告数を示しています。
 都内のインフルエンザ定点医療機関*から報告された患者報告数を、その週の報告医療機関数で割ったものが定点当たり患者報告数(人/定点)となります。
 *2010年52週まで:290か所、2011年1週以降:419か所

その他の情報

 

2 インフルエンザ患者の年齢構成(都内419インフルエンザ定点医療機関)

週別年齢階級別患者報告数の推移(2013~14年シーズン)

年齢別・週別患者報告数(2013-14年シーズン)

 

過去過去10シーズンの年別年齢階級別患者報告数の推移(2004年~2014年)

年別年齢階級別患者報告数

患者報告数ダウンロード

 

3 ウイルス検出状況

 感染症発生動向調査事業でインフルエンザ病原体定点医療機関(都内41か所)等から当センターに搬入された検体等についてウイルス検査を実施しています。
 AH1pdm09とB型がともに40%あまりを占めています。2月以降、B型の割合が増えています。

*集団事例におけるインフルエンザウイルス検査については、「集団事例の状況」の項目をご覧ください。

 

ウイルス検査(病原体定点)

型別検出割合

 

 

亜型検出件数 インフルエンザウイルス
AH1pdm09*1 AH1亜型
(Aソ連型)
AH3亜型
(A香港型)
B型
2013-14シーズン累計 167 0 61 194

   *1 AH1pdm09:2009年に流行し、当時、新型インフルエンザウイルスと呼ばれたウイルス

 

  AH1pdm09における耐性マーカー遺伝子検出状況

  インフルエンザウイルスHA遺伝子系統樹(2012-13年シーズン)
 

4 集団事例の状況

 2013年第36週(9月2日)以降の、インフルエンザ様疾患による集団事例*の報告数は以下のとおりです。

 *学級閉鎖等が行われた場合、あるいは施設等から保健所に集団発生の報告があった場合

集団発生状況

 

  保育園
幼稚園
小学校 中学校 高等学校 その他の
学校等
医療
機関
社会福祉
施設
合計
2013年9月2日~
2014年8月31日
976 2,542 442 25 21 31 62 4,099

 

  施設数等のエクセル形式でのダウンロードはこちら

 

5 都内学校等におけるインフルエンザ様疾患による臨時休業報告(再掲)

 2013年9月2日以降に、インフルエンザ様疾患による臨時休業を行い、保健所に報告のあった施設数は以下のとおりです。小学校、中学校では2012-2013年シーズン(昨シーズン)の累計を大きく超えています。
 

  保育園 幼稚園 小学校 中学校 高等学校 その他 合計
今シーズン累計
2013年9月2日~
2014年8月31日
0 265 2,540 442 24 4 3,275
先シーズン累計
2012年9月3日~
2013年9月1日
2 204 1,029 298 56 9 1,598

 

6 集団事例のインフルエンザウイルス検出状況
  2013年12月29日(第52週)までで終了

 インフルエンザ様疾患による集団事例のうち、ウイルス検査を行った結果は以下のとおりです。

集団事例のインフルエンザウイルス検出状況

 

  AH1pdm09 AH1亜型 AH3亜型 B型 陰性 合計
亜型検出数 4   9 10 7 30

   

7 入院サーベイランスによる入院患者報告数

 2011年9月5日より基幹定点医療機関を対象とした入院サーベイランスが開始されました。
 定点医療機関においてインフルエンザと診断され、入院された方についての情報をまとめています。

 第33週の報告はありませんでした。

 

(1)入院患者報告数

入院サーベイ定点あたり:インフルエンザ定点医療機関あたり患者報告数

 

(2)年齢階級別報告数

入院サーベイランス報告数の推移(年齢階級別)

 

(3)入院時の状況 (重複あり)

 

年代 1歳
未満
1-4
5-9
10-14
15-19
20-29
30-39
40-49
50-59
60-69
70-79
80歳
以上
ICU入室 2 5 4 2 1   2 3 4 2 5  
人工呼吸器の利用   5 2 1     1 3 4 3    
頭部CT、頭部MRI、脳波検査のいずれかを実施 2 18 15 4 1   2 2 2 4 4 5
いずれも該当せず 35 82 87 36 16 12 10 16 27 51 70 85
本ホームページに関わる著作権は東京都健康安全研究センターに帰属します ご利用にあたって
© 2024 Tokyo Metropolitan Institute of Public Health. All rights reserved.